小さな子にとって、「ピース」をするのは難しい。
特に、中指と薬指に別の動きをさせるところが超ムズイのです。
チルチルもできなかったけど、2歳をすぎて指で「2(ピース)」ができるようになった。
たどたどしく反対の手で、曲げる指を押さえながらだけど、
できることが嬉しくて、会う人会う人にやってみせる。
そんなある日。
しばらく定番となっていた父との夕方の散歩へ行った時のこと。
隣の石材店の店先には、ディスプレイ用にお地蔵さんが並んでいる。
その中の一体がピースをしていた。
それを見てチルチルが言ったのがタイトルの言葉。
自分が出来ることを、お地蔵さんもやっていた。
お地蔵さんは自分と同じだ!
そう思ったかどうかは分からないけど、
少なくともチルチルは、お地蔵さんと自分の共通項を見つけたことが嬉しかったわけです。
2歳ごろの子どもは、「同じ」であることをとても意識する。
なんでもお母さんと同じがいい、
お姉ちゃんと同じがいい、
友達と同じがいい、
嬉しそうに「一緒だね♪」なんて言っている姿を見た保護者の方は多いはず。
人間には、
「仲間になりたい」
という本能があって、
「同じ」という共通項を見つける事を嬉しいと感じるのはそのためです。
この「一致の喜び」が他人への基本的信頼感を育てます。
なので、子どもが一致の喜びを感じている時は、少々の違いを指摘するのではなく、
「そうだね、一緒だね」
と同意してあげるといいですね。
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