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一般的に「遊び」と「学び」って、対極にあるものだと思われている方が多いんじゃないでしょうか。
保育士をする前は、僕もこう考えていました。
「遊び」の対義語・反対語を検索すると、
「本気」 「勉強」 「仕事」
というワードが出てきます。
本当にそうでしょうか?
僕の感覚だと、あてはまるのは「勉強」くらいかなぁ。
一番しっくりくる言葉は「退屈」だと思ってますが。
ちなみに、「勉強」と「学び」は、似て非なるものだと考えています。
これ、子どもと日常的に関わっている方には理解してもらえると思うのですが、
子どもが遊んでいるときって、いたって「本気」だし、「真剣」ですよ。
こと子どもに関して言えば、
「子どもは遊ぶのが仕事」
という言葉があるくらいだから「仕事」は、さっきのイメージには当てはまりませんよね。
保育士になって子どもと関わるようになって「遊び」と「学び」には、交わる部分があると思うようになりました。
こんなイメージですね。
で、この緑に塗られた部分にはまる遊びが「いい遊び」だと思っていたわけです。
さらに言えば、それは今で言う、プログラミングとか、科学実験キット的なものだと思ってました。
ええ、思ってましたとも。
自分に子どもができ(もちろん僕が生んだわけじゃないけど)、それが大きく変わる出来事がありました。
「わくわく創造アトリエ」との出会いです。
そこは家庭ではとても真似できないような、大胆かつ面白そうなことにあふれていました。
積み木をはじめとする造形活動は、子どもの表現活動を全肯定し、その素晴らしさを教えてくれました。
その感動を自分で体現すべく始めたのが「れちとび」です。
わくわく創造アトリエで実践される「創造共育法」を学ぶ中で導かれた関係性がこれでした。
子どもの「遊び」に中に小さな「学び」がたくさんあって、ふとした時に芽を出す。
そんなイメージです。
そして、それは積み木であったり、お絵かきであったり、砂遊びであったり、ままごとであったり、
子どもが主体的に行うものであると思うようになったのです。
別に、プログラミングや実験キットが、そうではないと言っているわけではないんです。
大事なことは、
子ども自身の「興味」と「集中力」がそこに注がれているか
ということだと思うのです。
僕はここに至り、ようやく保育の中の環境整備の大切さに気付きました。(遅い)
どうしてかというと、「興味」も「集中力」も、子どもが夢中度合が重要で、
十分に没頭できる環境が(物的にも、時間的にも)なければいけないからです。
プログラミングのアプリや実験キットは、大人の「こうすればうまくいくよ」という意向が強くて、
自由度が下がりがちな気がするのです。
あくまでも、僕の主観ですが。
対して、積み木やお絵かき、砂遊びにままごとなどは、
ほぼ子どもの自由な発想で行われ、時にそのカオスさについていけなくなるほどです。
さらに言えばこれらの遊びは、
建築とか、絵画とか、塑像とか、いろいろな職業への憧れといったものの原型でもあります。
とまあ、小難しいことをつらつらと書いてきたわけですが、何が言いたかったかというと、
もっと子どもを遊ばせてあげようよ!
ということです。
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