超・久しぶりの寄稿。ひと月近くも空いてしまった。
ワークショップやイベントのキャンセルなんかが相次いで、しばらくガス欠だった。
しかし、我が家での積み木遊びで心動かされたので、読んでいただきたいと思います。
最近積み木で遊ばなかった長女・リンが、積み木で集中して遊んだ様子です。
次女・チルチルはちょくちょく思い立ったように、
「2階でつみきやろう」
と言って僕を誘ってくる。
(誘っといて自分は絵本に夢中という放置プレイだったりするけど)
この日もそんな感じで、父は一人積み木遊びに耽っていた。
しかしながらチルチルは非常に調子が良く、
出来上がった物をみると、「うわーい♪」とばかりに遊び始めるいい性格をしている。
この後、チルチルがコレを壊すけど、だんだん物事が分かってきて、人が作った物は壊しちゃいけないと思うようになったみたい。
僕が「壊していいよ」と言っても、しばらく躊躇していた。
リンは、あまり積み木に誘ってこない。
リンはワークショップで僕に連れ出されることも多くて、
そういう時は僕もお客さんを相手にしているので、ヤキモチ的なものがあるのかもしれない。
人の子どものことは見えるのに、自分の子どものことは見えていないなぁと、反省するばかり。
この日は久しぶりにリンが
「パパ、積み木やろうよ」
と誘ってきた。
イイネ!とばかりに、何を作るか聞き取りをする。
積み木部屋には、チルチルと遊んでそのままになっていた動物フィギュアがあったので、動物園を作ることにした。
こういう場合、作るのは僕なので、大体同じような物ができる。
動物それぞれに囲いや小屋を作って出来上がり。
大人の思考って画一的だね。
ゾウはたくさん食べるので、餌がそこら中に撒かれてる。
何故か、ティラノサウルスに狙われているキリン。
白鳥池のビーズはリンの水のイメージ。
ビーズの球という形が、餌や水と言った様々なイメージを与えてくれる。
コレが具体物でない童具の良さだなぁ。
この後、リンが「街を作ろう」と言うので一回お片付け。
コレも彼女の定番の積み木遊びなんだけど、この日は何か閃いたようで、
「そうだ、神社作ろっと」
と積み木を積み始めた。
しかも、1人でかなり集中している。
ここは、手出しをせずに見守ろう。
丁寧に丁寧に作っている。
いいなぁ、こういう時間。
父はニヤニヤしながら眺めるだけです。
階段が完成したあたりで、直方体が足りなくなったので、倉庫から4箱ほど引っ張り出してきた。
その間にリンは何やら思うようにいかず、ブリブリ怒っていた。
どうした、どうした。
どうやら、屋根の張り出し部分を作りたいけど、思った位置で乗せられないことに腹を立てていたらしい。
こういう時こそ大人の出番。
下で支えきれない時は、上から押さえることを提案する。
大人の関わりって、その程度でいいと思ってる。
子どもが困った時や、助けを求めた時にちょっと提案するくらい。
だいたいそれで、事は済む。
いかに普段、自分が手を出しすぎているかを再確認するんだけどね。
さらに、微妙な幅をピッタリ埋めたいというので、珍しい積み木を引っ張り出してみた。
写真の中心部分。
厚さ1/2(45mmの立方体が基準)にしては薄いし、モザイク(厚さ1/6)にしては厚い2枚の板。
コレは我が家でも数少ない、厚さ1/3の積み木。
以前、たまたまリサイクルショップで買ったワクブロックの中にあった。
童具館でも絶版になっていて、かなり古い物。
微妙な幅のせり出し感を表現したかった今回にはピッタリの積み木でした。
最後に、大きいモザイクを載せて完成!
龍の顔をイメージした神社だって。
おう、そうか。
いっぱい出してきたけど、そんなに要らんかったか。
まぁ、足りないよりはマシか。
神社の本殿というより、山門をイメージしたのかも。
早速、人形を出してきて、遊び始める。
童具館の人形は、手脚を思った形に曲げられてポージングが自在。
作った物でじっくり遊べるのは、おうち遊びのいいところ。
ほとんど自分1人で作り、満足気に遊んだリンだったけど、彼女は普段はあまり積み木には触らない。
最近は折り紙で何かを折ったり、廃材で人形を作ったりすることが多かった。
だからと言って、積み木が要らなくなったわけではない。
今は他の発達欲求(成長したいという本能)があって、そちらに集中していたというだけのこと。
だから、今は積み木を使わなくても、そのうちまた遊ぶ日が来るはず。
その時その時で子どもが興味を持ったことを、親として一緒に楽しめればいいと思う。
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