今日は長女の希望で、家族揃ってサイクリングに出かけた。
長女は最近、「家族全員で」ということにこだわる。
僕や妻と離れて暮らす経験が、そうさせているのは間違いない。
この日は妻が愛知へ行く日だったので、長女の希望を出来るだけ叶えるべく出かけたサイクリングだった。
目的地を作らずに、「気になるところへ行く」というコンセプトらしい。
昔教育テレビでやってた、「探険ぼくのまち」の歌が思い浮かぶ。
とりあえず、ぶらぶらと自転車を漕ぎだすと、いつも気になっていた大きな赤い屋根が目に入った。
向かってみると、どうやらお寺のようだ。
昔は山中に建てられていた薬師堂を、移築したものらしい。石段にも歪みが出ていて、時の流れを感じさせる。
長女はというと、気になっていた物が何か分かったのでもう十分という感じで、
「早く他のところ行こーよー」
と親を急き立てていた。
はいはい、行きましょう。
長女を先頭に、風の向くまま気の向くまま、自転車を走らせる。
すると、こんもりとした森の中に、お寺があることに気がついた。
貞祥寺(色々調べたけど、読み方が分からない。誰か教えて)というお寺で、さっきの倉沢薬師堂もこのお寺の一部らしい。
入り口にはビックリするほど大きなケヤキが何本も生えている。
凄かったのは、その後の苔の回廊。通路の脇も、木々の間も一面苔で覆われている。
その緑の美しいこと!
苔寺といえば京都の西芳寺が有名だけど、ここもなかなかのものじゃ無いだろうか。
梅雨時にもう一度来てみたい。雨の日もいいかな。
お寺の作りとしても、七堂伽藍で立派な作り。
昔は大勢のお坊さんが修行していただろうな。
お堂の前の庭には初めて見る木があって、白いフジのような花が鈴なりに咲いていた。
ハクウンボクという木で、お寺や公園などではよく植えられているらしい。
知らなかった。
カエデもたくさん植えられていたので、秋にきてもいいだろうな。
近場のサイクリングで思わぬ名刹を見つけて、大満足で帰った。
コメント