10月26日は中軽井沢図書館の多目的室にて、ワークショップ。
この日は初参加の子と、リピーターの子、ウチの娘の3人で、れちとび初の複数参加でした!
おめでとー!
ありがとー!
いや、本当に嬉しい限りです。
女の子3人でのワークショップなので、ストーリーのイメージしやすいテーマにしたかったので、お城を作ることにしました。
お城作りと言うと、壮大な物を想像して難しそうと思う人がいるかもしれないけど、意外と簡単にできる方法がある。
それをちょっとご紹介。
まずは立方体を縦に4つ積み、さらに4つの立方体を根本に十字に置く。
縦の4つの積木を中心にして点対象に、どんどん積木を積んだり並べたりしていく。
最初は立方体を配置していくのが、土台が安定していいけど、直方体や他の形を積んでいってもいい。
この日は僕と子どもたちでちょうど4人だったから、1人ずつ4辺のうちの1辺を任せる。まずは、僕の置いたのと同じように子どもたちに置いてもらった。
子どもたちが慣れたら、最初に置く役を交代しすることで、自分には無い視点に気づく事ができる。
コレを繰り返す事で、自然とお城っぽいものが出来てくるのだ!
ドデカくなるまで続けてもいいんだけど、ある程度やっていくとそれぞれ「こういうのが作りたい」と言うのが出てくる。
そしたら真似っこはやめて、自分のエリアを決めて好きな物を作り始めればいい。
子どもと積木遊びする時に何していいか分からないという方、点対象のお城作りはオススメです。
そして、さすがは女の子たち。
隣の子と「ここは動物のお庭にしよう」とか、
動物にも部屋を分けてあげようとか、
教室があって、みんなが勉強するところとか、
作るにあたっての物語がどんどん湧いてくる。
そういうストーリーでは、僕は全く子どもたちに歯が立たないので、技術力でカバー。
少しくらい「わー、スゴイ!」ってところも見せておかないとね。
ビーズやモザイクも、飾り付けに使うと、色のイメージもつけられる。
お城作りが気が済んだら、今度は周りに街を作ってみる。
無数の家が出来てきたところで、時間も迫って来たので子どもたちに仕上げを促して、今日は完成!
素敵なお城と家の立ち並ぶ街ができました。
今回は積木によって見立てが進み、それぞれのイメージを形にしていくという過程がしっかり表れていました。
これこそ、出来上がったおもちゃには無い、積木の良さだね!
初めて参加した子の様子を見ていたお母さんのアンケートには、
「積木がコミュニケーションの道具になり、子どもたちが世界を共有するための物になっていて、面白かった」
と感想を書いてくれました。また、
「これによって何を目指しているかを知りたい」
とあったので、少しお答えしたいと思います。
僕がやっているワークショップは、「わくわく創造共育法(ワクメソッド)」に基づいています。
そのワクメソッドの目指すところは、誰もが自由を手にして、幸せに生きることです。
しかし、それぞれが、それぞれの自由をただ主張するだけでは、やがて衝突を生みます。
互いの自由を認め合うためには、それぞれの主張を呑み込んで、新たな価値を見出していく必要があります。
そこで必要になってくるのが「創造力」です。
そして、創造力とは、物と物、物と人、人と人の関係性に気づき、それを紐付けていく事で、新たな関係を築いていくことだと考えます。
人間は幼児期の方が、感情、感性が豊かで、直感力、観察力、洞察力に優れています。
つまり、関係性に敏感な感性や心を養うには、幼児期の方が適しているのです。
そこで必要になってくるのが、
子どもが最初に興味を持つ「形」の関係性に溢れ、
余分なイメージを与えず、
自然の法則や秩序を体感できるおもちゃ
(ワクメソッドでは、「童具」と呼びます)
それこそが、積木なのです。
そして、れちとびでは、
子どもたちが積木を通して行う表現活動が、そのまま受け入れられることで、
自分は自分でいいのだ、
自分は価値ある人間だ、
自分は自分のままで幸せだ、
そう思えるような場を作りたいと思っています。
すごく壮大なことを言っています。
けれど、どんな教育も最終的に目指すところは、誰もが幸せな世界、つまり世界平和です。
むしろ、世界平和を目指さないものは、教育では無いと言えるかもしれません。
これからの社会はおそらく、従っているだけでは幸せにはなれません。
自己選択、自己決定の連続です。
そのためには、自分というアイデンティティを強く持つ必要があります。
自分自身を「よし」とできること、
その一助になれればと思います。
コメント
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