引っ越しを機に、すこぶる調子の悪かった電子レンジを買い替えた。
最近はいろんな機能がついているけど、使いこなせた試しがない。
だから、出来るだけシンプルな物にしようと思っていた。
しかしながら、昨今の家電は本当に高い。
節約が求められる現在の我が家では、手が出ないのだが、ふとクレジットカードのポイントが溜まっていることに気がついた。
しかも、期間限定で買い物専用のポイントに交換すると、1.5倍になるらしい。
溜まりに溜まったポイントで全額賄えることことが分かったので、思い切って以前から気になっていた、バルミューダのレンジを購入した!
そして送られてきたのがこいつだ。
ツマミやボタンが本当に少ない。
昼食用に買ったコンビニの弁当を温めてみる。
ツマミを回すと、「ティン、ティン」と今までに聞いたことのない音がする。
そしてスタート。
ジャカジャーン!
ギ、ギター?!こいつ、ギターを引くぞ!?
その後も温める間、メトロノームの様なテンポで小気味良い音を奏でながら、弁当を温める白いやつ。
「ピッ、ピッ」といった、電子音じゃない操作音。
それでいて、しつこくない塩梅がいい。
お知らせ音で、クラシックの曲を出す家電はあったけど、それでも電子音を使った物しか聞いたことがなかったので、こんなモロにギターの音が出てくるのは初めてだった。
いやぁ、ない発想だった。
考えてみれば、電子音で無ければいけない理由は無いんだよね。
電子音がいい理由(他の音と間違えない、製造過程で入力しやすい等)や、
電子音が以外の音がいい理由(面白い、耳触りがいい等)はたくさんあるけど、
電子音じゃなきゃダメな理由は、思い浮かばない。
子どもの遊びもそうで、
大人は、「このおもちゃは、こうやって遊ぶべき」っていう先入観があることが多い。
例えば、積み木を積まない子を見ると、
「ほら、こうやって積むんだよ」
って、言いたくなる。
説明書にそう書いてることもあるし。
でも、それって「こうやって遊ぶと楽しいですよ」っていうオススメなだけで、
実際にどうやって遊ぶかは、使う子ども自身が決めればいいことだったりする。
なぜなら、目的はその子自身が楽しむことだから。
子どもには先入観が無いから、色々な使い方を思いつくことができる。
明らかに危ない使い方(マンションの3階から落としてみるとか)でなければ、こんな遊び方ができるのかと見守ってみて欲しい。
もし「見て!」って言われて言葉に詰まるようなら、何も考えずに親指を立てて、
「イイネ!」
って言ってください。
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