御代田町に引っ越して一月半。
相変わらず周りの自然には驚かされることが多い。
ゴミ捨て場が自宅から少し離れたところにあるけれど、
運動不足が気になりだしたので歩いていくことにした。
周りは田んぼや畑と住宅がちらほらあるのだが、雑木林もあって、
シジュウカラやコゲラらしき鳥なんかも多い。
キジは毎日畑の周りをうろうろしている。
先日は道端でヘビを見つけた。
体長30cmほどのヘビで、調べたところジムグリ(地潜り)というヘビで、
無毒でモグラやネズミなんかを食べるらしい。
なかなかかわいいので、飼おうかとも思ったが、
飼育には向かないようなのでやめておいた。
そういえば最近トンビがかなり低いところまで降りてきているのは、暖かくなって冬眠から目覚めたやつを狙ってだろうか。羽ばたきもせずに滞空している姿は実にかっこいい。
タンポポはそこらじゅうに売るほど咲いていたのが綿毛になり、終わりを迎えている。今度はハルジオンがわんさか咲き始めた。
タンポポの綿毛は数が多いから、車に乗っていると舞い散っているのが目に見えるほどで、窓から飛び込んでくることも多い。
特に夕方は、夕日を浴びて金色に輝いているかのようでとても美しい。
夜はカエルの阿鼻叫喚のごとき合唱と、満点の星空。
冬の恐ろしさは、これから嫌というほど味わうことになるだろう。
自然の豊かな場所を選んで引っ越しをしたけれど、本当に良かったと思う。
正直なところ、仕事を辞めて引っ越しをすることには不安があった。
収入はなくなるし、知り合いもいない。
仕事もうまくできるかは、全く分からない。
でも、だからと言って、死んじゃうわけじゃないし、
そのまま名古屋にいれば全て安心かといえば、
そんな保証はどこにもない。
40歳が目前になってきた今、平均寿命から言えば最早折り返し。
そもそも自分が何歳で死ぬかなんて分からないし。
居住地を選ぶ自由も、職業選択の自由もあるわけだから、
好きな場所に住んで、
好きな仕事をして、
好きなように生きたほうが有意義じゃなかろうか。
どうせ困難があるのは、変わらないのだから。
そんなことを考えながら、
財布を忘れて娘と自転車でスーパーへの道を2往復するのだった。
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