妻と娘たちが実家へ帰省して2週間。
3月の半ばに1週間帰宅したが、その前にも2週間行っているので、ほぼ1か月一人暮らしの状態が続いてます。
こんなに自分の時間を過ごせたことは、子どもが生まれて以来無かったけど、誰もいない自宅は物寂しい。
しかも、生後9ヶ月になる次女は、僕の見れないところでつかまり立ちや、伝い歩きをしようとしている。
こちらで暮らすことを決意したからには、仕方のないことなんだけど、
父ちゃんは寂しいよ。
引っ越し後、ネットも繋がらない時期があったので、読書にふけることが多くなった。
目下、積読状態だった本たちを読むことに勤しんでいる。
学生の頃は、活字を読むことが好きだったけど、働くようになって遠ざかっていたことに改めて気がついた。
やっぱり読書はいい。
自分にはなかった価値観や、ものの見方を知ることができる。
今読んでいるのは、飯田史彦 著『完全版 生きがいの創造』(PHP文庫 2012年)。
結構、スピリチュアルな内容も含まれるけど、著者の飯田氏自身は福島大学で経営心理学を教えていた教授で、
自信や世界的に有名な学者やカウンセラーの研究から、生まれ変わり仮説を取り入れた「生きがい論」を展開している。
「生まれ変わり」なんて言われると、眉唾な感じがするかもしれないけど、この本は「生まれ変わり」を証明することが目的なのでは無い。
(本の中では、生まれ変わりを認めない方が、科学的に不合理であるとする学者たちの言葉が出てくるけど)
「生まれ変わり」という考え方を取り入れることで、自分の人生をより良く生きるための希望とすることが目的になっている。
特に冒頭の、小さい子どもたちによる「生まれる前の記憶」の話は、人生経験が無いからこそ核心に迫る内容だと思う。
もちろん、僕はほとんどの日本人と同じく、正月は神社へ行き、盆はお寺へ行き、クリスマスにはツリーを飾るような節操のない無宗教者。
でも、この考え方にはとても共感できる。
精神分析の大家ユングだって、人間の意識は、個人が認識できない部分でみんな(世界全人類レベルで)繋がっているという結論(集合的無意識)に達したくらいだから、
スピリチュアルな考え方は、現在ではもう科学者が本気で検証するところまで来ている。
それに、生まれ変わりが本当かどうかは、実際のところどうでもよくて、それを認めることで、今の人生を楽しむことに意識を向けられるということが、すごくいい。
今の世の中、事実は1つしかないけど、
ex「生まれ変わりは本当に有る」と言う人がいた
真実・正解・正義は人の数だけあって、
ex「そうなんだ!人は生まれ変わるんだ!」
「生まれ変わりなんて、そんなバカな」
「私はそうは思わないけど、あなたはそう思うんだね」
僕たちはそのどれを選んでもいい時代に生きている。
それこそ、自分が好きなのはどれかという基準で。
だったら、今の自分が生きやすいものを選びたい。
そして、子どもたちが失敗していいように、
僕たち大人も失敗したっていい。
だって、これから何回もある人生の学びの一つなんだから。
ただ、今の僕の人生はこれっきりだから、そこは悔いの無いように生きたいと思う。
「明日死ぬかのように生きよ。
永遠に生きるかのように学べ」
ガンジーの言葉だけど、そういうことだったのかぁ、という気にさせる本でした。
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