子どもって急に何かを思いつくことがあります。
妹のお世話をして小遣いを稼ごうとしたり。
クマのぬいぐるみに眉毛が無いことに気が付いて、マジックで書いてみたり、
空き箱でギターを作っていたつもりが、なぜか人形の温泉になったり、
この日も工作をしようと、家の布の端切れを入れた箱をあさっていた時でした。
青い縦じまの手ぬぐいの端切れを見つけた娘。
なぜかは分かりませんが、彼女にはそれがキジの尾羽にしか見えなくなったようです。
「ねえ、パパ。これってキジの羽にそっくりじゃない?そうだ、キジ作ろう」
うん、その発想力には脱帽だよ。で、どうやって作るの?
今度は完成イメージを絵にかきます。
聞いていくと、綿を詰め込んでぬいぐるみのようにしたいらしい。
またも布の箱に頭を突っ込んで、材料になりそうな布を探し始めました。
「この緑は体に使えるね。頭は赤かったから、この布にしよう」
子どもの創造活動の中で、この準備の段階はかなり重要な部分。
どの材料をどこに使うか、どうやって組み合わせるか、手順はどうするか、など色々なことを考える必要があります。
それぞれの関係性を考え、自分の理想に近づけていく作業。その中で思い通りにならない部分も当然出てくる。
そこで自分にとって大事なことは何で、こだわらなくてもいいことは何か、そういったことを一つ一つ確認していく訳です。
この辺、子どもは自分の要求に素直です。大人の方が時間がかかることが多い気がする。
特に、僕は最近まで「自分がしたいことは何か」という考え方を持っていなかった。
「自分がすべきことは何か」が先に来ちゃうんですが、そうすると後から
「あの時ああしていたらどうなっていたんだろう」と悔やむことが多くなる。
だから、順番を間違えちゃいけないんだと思うんです。
「自分のしたいことはコレだから、アレをすべき」という風に。
さて、今度は縫物です。
妻の指導の下、一生懸命やっていました。
しかし、さすがに縫う部分が多いので、途中で音を上げる。
妻がやるのを手伝う感じになりましたが、何とか完成。
かなりの再現力ではなかろうか。
「キビー」と名付けられたキジは、めでたく次女がかじるのにちょうどよいおもちゃとなりました。
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