ちょっと時間ができたので、1人でハイキングへ行ってきた。
山というか、丘って感じだけど、鈍った体の足慣らしにはちょうどいい。
虚空蔵山(こくうぞうさん)はお遍路で有名な、四国八十八ヶ所巡りを写し霊場として再現した、お地蔵様が八十八体祀られてます。
昔の人が、四国までは行けないから、近くに作ってしまおうとしたみたい。
ちょうど、麓に道の駅があって、車を止めておくにも困らない。
何より、我が家から10分で行けるのがイイ。
張り切ってまいりましょう!
調べたところによると、コースによっては30分くらいで山頂の展望台へ着いてしまうらしい。
これはゆっくり歩かないと。
出来るだけ歩く距離を稼ぎたいので、長いコースを選ぶ。
車道をてくてく歩いて行くと、林道への入り口らしきところに。
すれ違う地元の方々は、ホントに普段着。
綿パン、スニーカーとかで全然行けそうだけど、僕の足元は登山靴。
でもね、登山靴持ってる人は、登山靴履いた方がいいのよ。
だって、絶対に歩きやすいもん。
あと、もう少し慣れてから靴買うとか、もう少し上手くなってから道具買うって言う人いるけど、悪いこと言わないから先に買った方がいいよ。
もう少し慣れたり、上手くなったりするまで続けるつもりがあるなら、ちゃんとした道具買ってやった方が、気分も上がるし、上達も早いって。
まぁ、山用品は値段のこともあるから、財布と相談なんだけどね。
コンクリの林道が続いていたけど、徐々に土の道になっていく。
温かい日が続いていたけど、地面はまだ霜が降りていて、歩くたびに音がする。
ザクザクと踏み締める感触と音が気持ちいい。
下を見ると黄色いかわいい花が咲いていた。
道の脇には根っこから倒れた木が何本もあった。これは台風せいかもしれない。
木の抜根ってめっちゃ大変で、保育園のカイヅカイブキでも、素人には抜けなかった。
こんな大きな木が、風の力だけで倒れちゃうんだから、本当にすごい台風だった。
さらに歩いて行くと、なぜか道の脇に瓦が並べてあった。
しかもかなりの量。
わざわざ運んでくるような場所でもないから、本当に家でもあったんだろうか。
中部横断道路の下をくぐって、ドンドン歩いて行くと、山頂への分岐に馬頭観音の塚が祀ってあった。
道のそこら中に玉切りした木が置いてある。
多分、林業をしている人がいるんだろう。
昔は林業で馬を使っていたから、そのためだと思う。
下見て歩いてたら、いい物発見。これなーんだ?
正解は蛾の繭です。
これは多分、ヤママユガかな?
新しいと、もっと綺麗な緑色なんだけどなー。
またまた発見。今度のは状態がいい。
こちらは、ウスタビガの繭。黄緑が綺麗。
きっと、クスサンも探せばその辺にあるだろうな。
和食に出てきそうな、アミアミのカリカリになったヤツ。
残念ながらこの日は見つからず。
そうこうしていると、見えてきました、展望台〜。ん?
あの赤いのは何者だ?
なんと鎖が張ってある〜!
入れんのかーい!
というのは冗談で、これは車止め。
歩行者は通っていいんです。
今度こそ、展望台到着〜。
展望台ができるだけあって、眺めは抜群。
ちょっと霞んでるけど、浅間山もよく見える。
元々は狼煙台がこの辺にあったらしい。
ここらでちょっと休憩おば。
展望台には記録帳があって、訪れた人が名前や時間を書いていた。
ん?
意外とたくさん来てるな。
よく見ると、ほぼ毎日誰か来てる。
しかも、1人2人じゃなくて、コンスタントに4、5人来てる。
って、AM5時⁉️
早っ❗️
まだ、暗い時間から、続々と来ているとは。侮れない。
休憩が思いの外長くなったので、そろそろ出発。
一等三角点があるみたいなので、そこを目指します。
ちなみに、展望台のあった山頂は、三等三角点だった。
測量に使う三角点だけど、等級の違いは間隔の長さで、一等と一等は間隔が長くて、三等、四等は短い距離にたくさんあるってこと。
一等だからって、大当たりなわけでは無い。
ただ、必然的に一等の方が少なくなるから、ハイカーの中にはありがたがる人もいる。
そして僕もその1人なのだ!
結構ミーハーなのです。
いくらも歩かないうちに、一等三角点に到着。
さっきの休憩からあんまり時間空いてないけど、お腹も減ってきたしここでお昼にしよう。
今日は思いつきで来たから、カップラーメン1つ。
今日はお気に入りのバーナーを持ってきた〜。
スノーピーク 「ギガパワーストーブ地」❗️
掌に収まるほどのコンパクトさでありながら、ソロクッカーなら十分に使える火力。
そして、スタイリッシュなこのデザイン!
着火装置付きの物もあるけど、余分な物を可能な限り削ぎ落としたこのタイプの方が好きなんだな〜。
僕のスノーピーク好きの始まりとなったバーナーです。
五徳は見た目以上に安定性があって、結構重たい物でも大丈夫。
え?
カップラーメンだけなら、水筒でお湯を持ってくればできるって?
いやいや、これが使いたいから、カップラーメンにしたんじゃないですか!
さて、お腹も膨れたし、休憩も取れたし、また歩きますか。
帰りも別ルートが使える。ルートがたくさんあるのはいいことだね。
足元は、ドングリ、クリ、松ぼっくりがわんさかあって、季節がよければ拾い放題。
お、またもやいい物発見。これなーんだ。
ハイカーや登山者の間では「エビフライ」と呼ばれる物。
言われてみると、エビフライっぽく見えるでしょ?
これは、リスが食べた後の松ぼっくり。
傘の隙間にある種を食べるときに、綺麗に剥いていくらしい。
聞いた話によると、リスはこういう風に綺麗に食べるけど、ネズミはもっと食べ方が雑らしい。
もしかしたらこんな感じかも。
でも、世の中には人間より大きくて、直立二足歩行で、人語を話すネズミもいるから、
リスより綺麗に食べる几帳面なネズミや、
ネズミより食べるのが雑なズボラなリスがいるかもしれない。
あれー?随分歩いたはずなんだけど、なかなか車道に出ないな?
どうやらエビフライに夢中になってるうちに、道を間違えたらしい。
山歩きは結構してるんだけどねー。
方向音痴なんだよねー。(致命的)
ふー、ようやく車道に出た。
予定より随分歩いたけど、楽しかったー。
大満足。
長野に引っ越して1年、周りを見れば全部山だったのに、今まで全然行けなかった。
いや、行かなかった。
大して忙しくもなかったのに、仕事ができてないから、山なんか行ってたら悪い気がしていたんだと思う。
変な罪悪感を感じていた。
生まれたばかりの娘を抱えて、外に出られない妻にも申し訳ないと思っていた。
長野にきたのは娘の事が1番だったけど、僕自身はこういうこともしたいと思っていたんだった。
ここならすぐに行けて、妻や娘でも歩けるし、寒くさえなければ下の子を俺がおぶって登れる。
もっと歩きに来よう。
好きなことはやった方がいい。
やりたくないことを我慢してやっていられるほど、僕たちの人生は長くないんだから。
なんてったって、そのために移住してきたんだから。
頑張って稼ぐぞー‼️
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