10月12日、これまでに見たことのないような台風が日本列島を通過し、社会に多大な影響を与えた。
亡くなった方もいるし、未だ行方不明の方もいるし、住む場所を失った方もいる。
僕は大切な人を失うことも、家財を流されることもなかったが、人生で初めて避難所で一夜を過ごすことになった。
FacebookやInstagramで避難所の様子を少しあげてきたけど、一晩だと思っていたから過ごせた。
これが1週間とか1か月とか、家に帰れる見通しも立たず、長期になったら、かなりツライ。
震災被災者の方の苦労が少し垣間見えた気がした。
それと、子ども連れ、特に赤ん坊を連れての避難は、気苦労が絶えない。
今回は生後3ヶ月の次女が、避難所で全然泣かなかったから、本当に助かった。
それでも、長女も次女も、かなりのストレスを味わったと思う。
全員無事で本当に良かった。
台風の去った翌13日の夕方。
とても印象に残ったことがあった。
自宅に戻っていつもの生活を取り戻し、家族みんなでお疲れ様会をしようと、コンビニへ買い出しに行った帰り道のこと。
我が家の西側には北アルプスの山々が見え、そこへ太陽が沈んでいく。
黒い山のシルエットと、オレンジから段々と暗い水色に変わっていくグラデーションの空が、とても美しかった。
前日に恐ろしいほどの猛威を振るった台風も、
今目の前に見えている心を奪うような夕焼けも、
共に自然の持つ一面で、何の悪意も敵意も無い。
ただありのままに、そこに存在するだけ。
けれど、その受け取り方は、人それぞれで、いいものにも悪いものにもなる。
技術の進歩で自然をコントロールできるような気がしているけど、
そんなことはなくて、人間がどうやっても太刀打ちできないのが自然なんだと、改めて思い知らされた。
そんな事を感じさせる、本当に美しい夕焼けだった。
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