今回は中軽井沢図書館の多目的室で、ワークショップ開催!
2回目の参加の方と、そのお友達が来てくれました。
着々と口コミが広がっている。
テーマは以前もやった山脈のドミノ。
作り方などはこちらを見てね。
この山脈を作ると、四角と三角の関係性を体感できます。
三角は四角を対角線で半分に切ることでできるもの。山脈を最後まで積み上げると、立方体(四角)で大きな三角を作ることができる。
そのワークショップ開始前、置いてあった三角柱を2つ合わせて子どもが一言。
「三角2つで四角ができたよ」
はい、今日のテーマ終了。
見事にやろうとしていたことを、最も単純な方法でやってのけました。
なんで、こっちのやろうとしてることが分かるのかな。不思議。
ドミノまでやろうと思っていたけど、子どもたちの興味がそこにないことが分かったから、ちょっと作って見せるだけにして、それぞれの作りたいものを作って楽しんだ。
初参加の子は、3歳になったところで、今は「詰め込みたい」時期だった。
この時期の子は、山に穴を開けるなんてもってのほかなので、ひたすら大きくしていく。
お母さんは保育園で落ち着きがないと言われたことを心配していたけど、この歳の子が落ち着いていたら、そっちの方が僕は心配になる。
3歳といったら、まだ自分の本能に正直なとき。
むしろ、その本能を磨く時期にある。
その本能とは、
生きたい
知りたい
仲間になりたい
この3つ。
そして、自分のやりたいことを止められることは、「生きたい」を否定されることに繋がるので、すごく拒否反応を示します。
おそらく、保育園では(先生が)座っていて欲しい時に座っていられないことがあったのではないかと思うけど、
もし、落ち着いて座っていて欲しいなら、その前に十分体を動かして、動きたい気持ちを満足させておくしか無いと思う。
この動きたい気持ちは、発達欲求からくるもので、もっと自分の体を自在に動かせるようにするためのもの。
本来は磨くべきところなんです。
ただ、そうも言ってられないことが社会にはたくさんあります。
では、どうするか。
そこで利用するのが、「仲間になりたい」です。
まずは、子どもと一緒にやって、子どもに「仲間だ」と思わせること。
すると、「仲間」からのお願いを拒否することは、仲間でなくなってしまうことになるので、一考の余地が生まれます。
まぁ、うまくいかないことは山ほどあるし、集団生活では、圧倒的に人手が足りないので、できないことも多いでしょう。
そこは制度的な問題になってくるので、ここでは深くは追求しません。
さて、もう1人の方は長板を斜めにかけて積んでいくことに夢中。
これは、斜めに積むことによってできた空間まで自分の作品として見ているわけです。
明らかにもう1人の子よりも年齢を重ねて、ステップアップしているのが分かる。
こうやってみんな、一つずつできることが増えていくんだなぁと、改めて感じた。
もう一つ聞かれたことがあったので、お答えしたいと思う。
僕は、ワークショップの時に、自分のことを「先生」とは言わずに「けいくん」と名乗っている。
これまでの10年間、保育園で働いていたので、ずっと「先生」と呼ばれていたわけなんだけど、
飽きたんです。
というのは理由の半分で、
もう半分はさっきの「仲間になりたい」に関係してる。
「先生」って呼ばれると、完全に子どもとは立場が違ってしまい、子どもの仲間になりにくいと思うのです。
「先生」からのお願いって、「指示」になりやすいんですよね。
子どもだって、先生の言うことは聞かなきゃいけないって、思ってるんですよ。
そうすると、子ども自身の意思が出せなくなっちゃう。
それが嫌なので、「けいくん」って名乗ってます。
コメント
3歳児のほうの母です☻
今日、やっとこちらの記事を発見しました。そして、質問に答えてくたさり、ありがとうございます。
なるほど!と納得しました。
先日、園長とお話する機会があったのですが、彼女のキーワードは一貫して『集団生活』なので、無理もないなぁと感じました。
親の都合で行ってもらっている保育園なので、息子に対して申し訳なくもあり、ご協力感謝でもあり…。
ともあれ、なんとなくずっとモヤモヤしていた、このあたりが、少しラクになったような気がします。そして、息子の成長がますます楽しみになりました。
ありがとうございます。また是非参加したいと思います。