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年の瀬だということも忘れて、うっかり「次回は、、、」とか書いちゃったから、なんだか締まりのないテーマになってます。
前回は家で絵具を使うときの、ハードルを下げるためのあれこれを書きました。
実際にやってみると、「絵を描いてるんだか何してんだか、よくわからなくなった」なんてことが沢山ある。
それが「混色」。
絵具を使って、塗ってるうちに混ぜると違う色になる事を発見しちゃったわけです。
特に2、3歳の頃は、コレが楽しくてたまらない。
この時期は何を描いても、「黒っぽい茶色の塊」になる。
大人が途中経過を見て、
「お、綺麗な色ができてる」
とか、
「その(絵具の)形、面白いね」
とか、思ってもお構いなし。
なぜならこの時、子どもたちは「実験」をしているので。
大人は今までの経験や知識から、
赤と青を混ぜたら紫になる
赤と黄を混ぜたら橙になる
黄と青を混ぜたら緑になる
という事をだいたい知っている。
けれど、子どもたちにとっては「新たな大発見」な訳です。
それはすなわち、コロンブスの新大陸発見くらいの価値があることなんです。
これって、すごい事だと思いませんか?
「そこでその色混ぜたら、色が濁っちゃうじゃん」
とか言ってる場合じゃないんですよ。
「よくぞその色を見つけた」と褒めてあげよう。
そんな「混色」という果てのないと思われた航海にも必ず終わりが来る。
子どもによって違うので、それが「いつ」になるかは分からない。
でも、必ず終わりが来る。
そう、「色面分割」の時代の到来です。
混ぜている時に、たまたま隣に筆を置いた時かもしれない。
順番に並べたらどうなるかと思ったからかもしれない。
色と色の違いを画面で見てみようと思ったからかもしれない。
隣り合った色の対比や、コントラストの美しさに気がつくからじゃないかな。
画面に色を分けて塗るようになります。
色面分割が始まると、グッと絵らしくなってくる。
子ども自身もそれに気づくので、それ以降は混色をする事が減る。
気をつけて欲しいことは、混色から色面分割への移行は段階なので、
「色分けて塗らないの?」
とか、
「混ぜない方がきれいだよ」
とか促すんじゃなくて、むしろ
しっかりと混色を楽しむことが大事。
飽きるまで混色をした子から色面分割に移っていく。
そして、子どもの絵に対して、
形が似てないとか、
色が違うとか、
気にしなくていいです。
子どもの絵で大事なことは、
自分のイメージを表現することなので、思い切り楽しむ事を忘れないで欲しい。
そのためには、夢中になれる環境が必要になってくるので、ずっとずっと回ってるんですねー。
2回に渡ってお届けした、絵具遊びでしたが、いかがだったでしょうか。
少しでもヒントになることが有れば嬉しいです。
それではみなさん、良いお年を!
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