学研美南が丘教室さんよりご依頼をいただき、ワークショップ「つみきであそぼう」を開催しました。
こちらの教室は小諸市にあるカフェ「Guardian」さんの多目的室で行っています。
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とっても落ち着いた雰囲気の店内で、コーヒーも食事もおいしいです。
店内ではオーナーさんの飼っているネコたちがお出迎えしてくれます。
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参加してくれたのは、教室に通う子どもたち十数名。
もちろん、れちとびのワークショップに参加するのは初めての子ばかり。
なので、いつもの積み木の扱い方を話してからのスタート。
積み木の扱い方については、こちらをご覧ください。
http://letitobe.site/大日向小学校へお邪魔しました/
テーマは円筒ドーム。
こんなの作るよと、写真を見せると「えー!」と驚きの声が上がる。
しめしめ。
この驚きが、ワクワク感を高めます。
マットに描いた直系1.5mくらいの円の周りに、立方体を並べていく。
さすがに人数が多いと、どんどん進む。
早くできそうなので、2倍体、3倍体を縦に入れて、高さをかさ増しした。
すると、3倍体(立方体3個分)がちょっと足りなかった。
どうするかなと、僕が考えているうちに、一人の子が
「これ(2倍体・立方体2個分)に立方体を1個乗せればいいんだよ」
と、積み重ねて高さを調整することを提案してくれた。
こういうことが子どもから出てくることが、何よりうれしい。
足りない分を難なくクリアして、屋根へ。
少々高くしすぎた感があって、長板を上に積むのは大きい子に任せることに。
モザイク、ビーズで飾り付けをして完成!
![](http://letitobe.site/wp-content/uploads/2020/01/IMG_5324.jpg)
入口の上には、レリーフまで作って飾ってくれました。
これは出来上がると、子どもたちがなかなか中から出てきてくれないのだけど、
やっぱり中にこもる子が大勢いました。
それだけ居心地がいいんですね。
最後はいつものようにみんなで崩してお片付け。
今日は元気な子が多く、崩すときにはカウントダウンをする暇もなかった。
それでも、片付けはみんな我先に箱に詰めてくれる。
その姿に先生もビックリしてました。
夢中で遊んで満足すれば、片付けはおのずと早くなるのです。
やってみて、先生たちはその大きさに驚いていました。
そして、この積み木によって得られる体験が、
教室の学習に有意義なことも感じてもらえました。
特に数学。
数学ってどんな学問にも登場することがいっぱい。
俳句や音楽なんかは、数学的なリズムの美しさが欠かせないし、
理科の化学式はもろに数学です。
社会にもグラフや割合といったものが出てくるし、
絵画や造形の構図は数学を基に考えられている。
そういった算数や数学の前段階として、
経験した方がよいとされる数や形の学習を
数学者の遠山啓氏は「原数学」と言いました。
良質な積み木を使った活動は、まさに原数学そのもの。
子どもたちは遊びの中で手にした秩序によって、自由を獲得するのです。
矛盾したことを言っているように聞こえるかもしれないけど、そうなんです。
だって、人間が空を自由に飛ぶためには、
飛行機を飛ばすための法則(秩序)が必要でしょ?
学研の教材にもブロックや、図形を理解するためのものはあるけれど、
遊んで楽しみの中で体感できることが貴重であること。
活動中の子どもたちの笑顔がそれを物語っていました。
中には「全然楽しくなかった」という子がいたけれど、
その子が帰り際に言った言葉が
「もっとやりたいよ!」
まー、素直じゃないね!
かわいいけど。
そんな子どもは楽しみ、大人は感動する
れちとびのワークショップ「つみきであそぼう」
次回は2月15日(土)10:30-11:30 中軽井沢図書館 2階 多目的室
で開催します。
お申し込みはこちらから。
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