森を歩く1

自己実現

19、20日は、インタープリターの講習で森の中を歩いてきた。

行ったのは、水木沢天然林と、赤沢自然林。

なんと、泊まりでの講習。

1日目は水木沢天然林。

長野県木祖村にある森で、木曽川の源流の一つ。

なんでわざわざ「天然林」なんてついているかというと、水木沢の木は人によって植樹されていないのだそう。

木の種が地面に落ち、そこから芽吹いた木々(実生)なのだ。

天気はシトシトと雨が降っていたが、みんなカッパを着込んで参加。

晴れの日もいいけど、雨の日も楽しいもんです。

霧にけぶる森はとても幻想的で、美しい。

巨大な倒木

長野を代表する針葉樹五種を、「木曽五木」と言うらしい。

ヒノキ、サワラ、ネズコ、アスナロ、コウヤマキ の五種。

水木沢にはそのうちの三種が生えている。

ヒノキ、サワラ、ネズコ。

他にも、トチ、ホウ、ブナ、ミズナラと言った広葉樹も生えている。

みんなでヒノキ・サワラ・ネズコの答え合わせをしながら歩いていくと、一際大きな木が出現。

この森に残る二大巨木の一つ、巨大ヒノキ。

左がサワラ、右が巨大ヒノキ
幹にできたコブも桁外れ

こういう自然を目の前にすると、つい拝みたくなるのはなんでだろう。

やはり神が宿っているのだろうか。

二股に分かれてるのは、サワラとヒノキが絡み合っているからで、一本の木ではないのです。

以前はその寄り添う姿から、「ラブラブの木」と呼んでいたけど、

だんだん離れていっているらしい。

熟年離婚が間近に迫っているのかもしれない。

いったん管理事務所にもどり、昼食を食べる。

その間に最近出たクマの動画を見せてもらった。

事務所のすぐそばの木に登っていたのを撮ったもの。いやー、居るんだね。

午後は別のコースを見学。雨は徐々に強くなってきたけど、森の中なので木々の葉に遮られて思いの外濡れない。

巨木の葉が傘のよう

そしてこちらのコースには、樹齢550年の大サワラが。

樹齢550年!

西暦でいうと1470年。室町時代からここに立っていることになる。

スゴイねー。木の遠くなるような時間。

そしてコースの折り返しに着く頃には、雨はどんどん強くなっていた。

そこでちょっと変わったものが見られた。

木の幹を雨がダバダバと流れ落ちている。

葉で集められた雨が木の幹を伝って流れ落ちる「樹幹流」と言うらしい。

木の幹を滝のように水が流れ落ちていた

こちらはぜひ、動画でご覧ください。

一本でもこの量だから、この森全体ではどれほどの量になるんだろう。

僕らの生活に使われる水も、こういった森から来てるんだなぁ。

そんなこんなで、1日目は終了。

翌日の会場である、赤沢自然休養林へ向かい、入り口にある「去来荘」という旅館に泊まる。

18歳未満は宿泊できません
入り口

翌日の昼食を買い忘れて、最寄りのコンビニへUターン。

片道で15kmあったけど。

雨のせいもあり、お客さんは少なくとても静か。

コンビニ往復のために、到着後はすぐに夕食。

岩魚が美味かったー。

食事後はテラスで懇親会。

テラス席はバーのような雰囲気

大人になってから、新しい友達ができたことや、泊まりがけで出かけられることに感謝をして、夜は更けていくのでした。

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